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​よくあるご質問

【麻のこと】

Q:麻の種類

A:麻とは植物に含まれる繊維の総称で、同じ麻と言われていても原料となる植物の種類によって、まったく異なる性質を持ちます。

 

身近にある麻は、

亜麻(あま・リネン)

苧麻(ちょま・ラミー)

黄麻(こうま・ジュート)

洋麻(ようま・ケナフ)

大麻(おおあさ・たいま・ヘンプ)

「家庭用品品質表示法」で「麻」として表示できるのは 亜麻(あま・リネン)と苧麻(ちょま・ラミー)だけです。

【リネンのこと】

Q:リネンの歴史

A:古代エジブトで、リネンは『woven moonlight』(月光で織られた生地)と呼ばれて 神事にも広く使用されていたようです。

ギリシャ人や、ローマ人の間では、上質な純白なリネン(亜麻布)が重宝されていました。

 

Q:リネンの産地と栽培

A:リネン(亜麻)は、亜麻科の1年草です。

現在の主な産地は比較的寒い地方が多く、主に仏北部、ベルギー、ロシア、東欧諸国、中国地方です。リネンは、毎年同じ土地で連作すると収穫量が減り、品質も低下するので、6~7年の輪作を行います。

亜麻は4月頃種をまき、7~8月に抜き取って収穫します。

茎はマッチ棒くらいの太さで、1m程の高さに育ち、白または紫の花が咲き、実をつけます。

実からはペンキやインクなどに使われる亜麻仁油(リンシードオイル)がとれます。

 

※輪作(りんさく、Crop rotation)とは、

農業の手法の1つで、同じ土地に別の性質のいくつかの種類の農作物を何年かに1回のサイクルで作っていく方法。

 

Q:エコロジー

A:リネンはこの上ないエコ製品と言われています。

麻は環境を大切にしています。

栽培は輪作で土壌を疲労させません。

十分に研究された農業学の知識によると、リネンはコットンの1/5(農薬・肥料)散布で栽培されます。

ヨーロッパでリネン / 麻が栽培されている地域においては、降水量の測定で十分なのです。

さらに、リネン繊維 / 麻繊維は遺伝子組み換えを一切行っていません。

合成繊維とは異なり、いかなる構造変化も受けていない天然繊維です。

優れた衛生的な設備により、ずべてが消費でき、さらにはリサイクルが可能です。

リネン繊維製品は、主に衣類や家庭用品として利用されています。

Q:リネンの特性

A:リネンは素晴らしい魅力を備えた、天然繊維です。

吸水・発散性に優れています。

リネン素材は、肌に優しく、さらっとしていて、さわやかな清涼感があることが大きな特性です。コットンやシルクに比べて、吸水・撥水性に優れているため、水分や汗を素早く吸い取り、かつ発散させます。

  

丈夫で清潔さを保ちます。

リネンは天然素材の中で、最も汚れが落ちやすく、洗濯にも強い素材です。繰り返し洗うごとに柔らかさはいっそう増します。

   

お肌に、心にやさしい素材です。

リネンの繊維にはペクチンが含まれているため、触れてもチクチクせず、常にソフトなので、お肌にそっと当ててみたくなります。夏には汗を素早く吸い取ってくれるので、天然のサーモスタットの役割をしてくれます。また、寒い季節には暖かく包みこんでくれます。

つまり、リネンはオールシーズンに適した繊維です。

 

 

Q:リネンの語源

A:Linen はラテン語名 Linum(亜麻)を語源としています。

リネンを語源に持つものには、「ランジェリー・Lingerie・下着」があります。

ランジェリーはフランス語のランジュ Linge(家庭用衣類・下着類)からでた言葉で、その布地の主材料はリネンであり、下着としても得リネンが最も多く使用されていました。

そのため、ランジュは下着の代名詞となり、フランス語では下着の総称として残っています。

  

参考資料『日本麻紡績協会』

 

【お洗濯のこと】

 

Q:リネンのお洗濯のこと

A:生地のために丁寧な手洗いやクリーニングはお勧めです。

でも、お洗濯のことを考えてしまって、なかなかリネンを着なくなってしまっては、寂しいなと感じ、お家でのお洗濯もお勧めしています。

インディゴや色の濃いものは、はじめのころは色落ちがあります。単品での洗濯をお勧めします。

また新しいうちは毛羽がでやすいので、色物にかかわらず単品でのお洗濯をお勧めします。

 

Q:お家でのお洗濯について

A:水またはお湯に30分以上浸します。

繊維をやわらかくし、汚れを落ちやすくします。

つけ置きしない場合は、水で繊維が折れアイロンで取れないシワになる恐れがあります。

ネットに入れ、洗剤は「蛍光剤」「漂白剤」の入っていないものを使用、粉石けん、液体石鹸がお勧めです。

汚れがひどくない場合は中性洗剤を使います。

脱水は1分以内。

アイロンをかけずにそのまま自然の風合いを楽しむことをご提案しています。

アイロンをかける場合は、乾ききる前にアイロンをするとキレイに仕上がります。

アイロンは「高温」よりも「中温」の方が素材をいためることがありません。

干すときには、ぱんぱんとシワをのばし、縫い目をなでて整え干します。

日影干しがお勧めです。

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