

【 原型作成について 】
原型とは、お客様の体のものさしです。
原型は、バストを基準に作成されますが、お客様それぞれ体のラインが異なります。
いかり肩、なで肩、バストの形、後傾体、前肩、姿勢など、体の形、丸みなどが違います。
バストサイズが同じお客様でも、原型は個人によって異なってきます。
サイズを測り、基本となる原型(型紙)を作成し、仮縫い用の生地(コットン)を使ってご試着できる原型を作成いたします。このコットンで作成した原型をご試着いただき、補正をしていきます。
あまりはないか? しわはないか? ゆとりは左右前後バランスがとれているか?
首周りが苦しくないか? ウエストライン、バストラインが床と並行か? などなど
いろいろな場所をチェックし修正とご試着を重ねて、お客様専用の原型をつくっていきます。
補正は1度ではなく、数回かかる場合がございます。
この作業には少し時間をかけ、基本となる原型を丁寧に仕上げます。


原型をご試着していただきます。前後左右から確認していきます。肩線の位置、バストライン・ウエストラインは床に並行か。シワやツッパリ、などを確認します。
補正が必要な場所を見つけて、縫い糸を解いたり、詰めたりなどお客様の体の原型を作っていきます。






【 仮縫いドレス作成について 】
お客様専用の原型を使用して、お選びいただいたドレスの型紙を作成いたします。この型紙を使用して、仮縫い専用のコットン生地を使用してご試着ドレスを仕立てしていきます。
原型のときと同様に、仮縫いドレスをご試着いただき、襟ぐり、袖ぐり、ドレスの長さ、袖の長さなど、を確認し調節していきます。
例えば、腕の動きに袖ぐりがちょっと当たる、襟元の開き具合などの調節です。
バストラインやウエストラインが床と水平か? 脇線が床と垂直か?
ノースリーブの場合は、脇から下着が見えないか? なども確認いたします。
仮縫い生地と本番の生地では若干着心地や仕上がりが異なりますが、仕上がりを美しくするための大切な工程と考えています。
【 脱ぎ着のストレスも考える 】
仮縫いドレスのご試着で確認したいものに、脱ぎ着のときのストレスがあります。
胸の膨らみをダーツというもので立体的に表現しますが、裾を広げて調節することもできます。
その2つを組み合わせて、脱ぎ着の時のストレス調整したいと考えています。
私ごとではありますが、年齢を重ね脱ぎ着の時に腕の痛みを感じたりしたことがありました。そのときに、このダーツ調節がとても役立ちました。
ダーツを使うドレスと使わないドレスでは、身幅が変わってきます。
襟元や袖、裾のデザインを変えずに、身幅を調節することで、脱ぎ着のストレスを解消できることを私は体験しています。脱ぎ着なんてほんの一瞬とおもいますが、体に痛みがあるときは、これがとても負担に感じていました。着たいけど着たくない・・・とおもうことがありました。
この個人的な調節ができるのも、お客様だけのお仕立てならではだとおもいます。
【 採寸とご試着時について 】
採寸時とご試着時では同じ下着の着用をお願いしております。
下着によってはサイズがことなってくるため、同じ下着の着用をお願いしております。